カテゴリー「本・番組・作品感想」の13件の記事

2014年1月13日 (月)

ネットワークオーディオの楽しみ 3 色男の歌

Vic_damone_2

※画像はVic Damone

■“イケメン”という言葉があるが何時いかなるときから使われだしたのだろうか。かつてはそのような言葉はなく、あるのは“ハンサム”若しくは“男前”などと言う言葉だった。“イケメン”の語感は限りなく軽い。現在は“イケメン”の氾濫である。なんでもかんでも“イケメン”。ちょうど女性が好んで使う“カワイイ”に相当する言葉か。
“ハンサム”は死語に近いし、“男前”にいたっては女性のほめ言葉として使われているという倒錯した現象もある。
“イケメン”には、男としての重みというか厚みというかそんなものは無い。言ってみれば、腐敗しないプラスチックのようにつるつる。そこには肌触りというかぬくもりが無い。
これはそういう男が増えてきたからなのかなとも思う。
“苦みばしったいい男”あるいは“男っぷりのいい”という今となってはいささか時代ががった表現だがそんな男には“イケメン”はまず似合わない。

続きを読む "ネットワークオーディオの楽しみ 3 色男の歌"

| | コメント (2)

2008年6月15日 (日)

最近のマイブーム(2)

Atuhime080611 今日も見てしまった、”篤姫”いやあ面白かった。篤姫役の”宮崎あおい”と家定役の”堺雅人”とのやりとり、実に見事だと思う。少しずつ気持ちが通い合うようになった二人のふるまいにもの凄いリアリティがある。呼吸というか、お互いにピタリとはまっている。こんなふうに見事な演技を見せられると、おそらく演じている役者にとっても最高に気分が良いんだろうなと思ってしまう。これは音楽の演奏とも共通している。

続きを読む "最近のマイブーム(2)"

| | コメント (0)

2008年6月10日 (火)

最近のマイブーム

Atuhime0806151 今、密かなマイブームとなっているのは”幕末・明治維新”の頃の歴史を探ること。これは現在NHKで放映されている大河ドラマ”篤姫”を見だしたのがきっかけ。このドラマ、従来になくストーリーの展開が面白い。それぞれの人物像がとても魅力的で、しかも配役もぴったり決まっている。

篤姫役の宮崎あおいは一昨年の朝ドラ”純情きらり”以来のすっかり私のお気に入り。島津斉彬の高橋英樹も堂々たるもので、英明といわれた藩主の存在感がよくでている。後の西郷隆盛に扮している小澤征悦はじめ、志に溢れる青年達のひたむきさも伝わってとても良い。とりわけ気に入っているのが小松尚五郎役の瑛太。私の学生時代の親友のギタリストの当時の顔にとても良く似ている。おもわず”あっ、信ちゃんじゃないの”と言いそうになった。

続きを読む "最近のマイブーム"

| | コメント (0)

2007年12月 9日 (日)

ちりとてちん

”ちりとてちん”というNHKの朝ドラが始まっている。初放送以来2ヶ月と少し経過。いよいよ面白くなってきた。このドラマに実に古典落語だなぁと思う。そのわけは次のとおりである。

続きを読む "ちりとてちん"

| | コメント (4)

2007年8月 3日 (金)

ドラマと音楽(阿久悠さんを偲んで)

テレビドラマはよく見るほうだと思う。それぞれテーマ音楽がついているのだが意外とずっと印象に残るものは少ない。そんな中で、いつまでも記憶に残っている三つのドラマの音楽がある。その一つは、二日前に亡くなられた阿久悠さんの代表作ともいわれる”また逢う日まで”という曲だ。

続きを読む "ドラマと音楽(阿久悠さんを偲んで)"

| | コメント (6)

2007年7月13日 (金)

フィラデルフィア美術館展

070713_2kyoto 台風がらみの雨模様だったが、明日から始まる”フィラデルフィア美術館展”の内覧会があり京都市美術館まで行ってきた。私は美術関係は全く弱いのだが”ゴッホ”、”ルノアール”、”セザンヌ”、”ピカソ”とくれば、これは一度は見ておかねばと足を運んだ。全77点の作品の中には教科書や美術の本で見たことのあるものも多く、貴重な時間を過ごさせてもらった。画像は出展作品集の冊子表紙。

続きを読む "フィラデルフィア美術館展"

| | コメント (4)

2007年4月 1日 (日)

朝ドラ”芋、たこ、なんきん”を見て

朝8時15分から始まる朝の連続テレビ小説を結構良く見る。私は自転車通勤(約20分)のため、見終わってから家を出ても始業に間に合うためだ。この3月末に終わったのは在阪の作家田辺聖子の半生を描いた”芋,たこ,なんきん”。ドラマは、主人公が夫と知り合い、直木賞を受賞し、やがて夫と死別するまでの諸々のエピソードで構成されていた。私には、ドラマの内容のもさることながら、昭和40年代の大阪の町並みも懐かしく、当時の生活の様子が思い起こされ楽しく見せてもらった。

続きを読む "朝ドラ”芋、たこ、なんきん”を見て"

| | コメント (2)

2006年12月 3日 (日)

脳が冴える

最近、体力が落ちてきているだけでなく、物忘れもひどくどうも脳の働きも悪くなっているようだ。「もともと、お前の脳はたいしたは働きをしていないよ」、といわれてしまえばそれまでだが、これはなんとかしたい。そこで、遅ればせながら「脳が冴える」のため少し本を読んでみた。結論として、これがなかなかに説得力があって面白い。

続きを読む "脳が冴える"

| | コメント (0)

2006年8月15日 (火)

純情「きらり」を見て(3)・8月15日に想う

8月15日がやってきた。昨年まではさほど考えることもなかったのだが、今年は”純情きらり”というNHKの朝ドラのおかげでいろいろ思いを巡らすこととなった。”純情きらり”は決して声高に、戦争を告発したり糾弾したりしてはいないのだが、庶民のささやかな願いが、いとも簡単に踏みにじられていくありさまを描くことによって、強い説得力を持って戦争のやりきれなさを私達に訴えかける。戦争は、音楽を遠ざけ、恋人達を引き裂き、親子の絆を断ち切り、老舗の事業の存続を危うくしていく。

続きを読む "純情「きらり」を見て(3)・8月15日に想う"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年7月 2日 (日)

純情「きらり」を見て(2)

NHKの朝ドラ純情「きらり」がいよいよ佳境に入ってきた。主人公の一人である達彦の入営(徴兵されて兵隊になること)が決まり、戦地に旅立つときが来たのだ。達彦の母は、老舗”山長”の当主として家柄と商売を第一に、達彦を結婚させようとする。しかし、母は達彦の真摯な桜子への想いと、”入営すなわち死と隣り合わせ”という極限状態に直面することから”人の幸せとはなにか”に目覚めていく。やがて母は、達彦と桜子との仲を認め結婚を積極的に進めようとする。このくだりは、やはり感動的だ。

このドラマは、若い二人の恋物語中心に”人を恋することの素晴らしさ”を何の気負いも、てらいもなくストレートに描いている。しかし、実はこのドラマには別のメッセージも込められている。それは、入営を「おめでとう」と言わざるを得ない時代背景、当時日本を覆っていた”やりきれないさ”へのさりげない批判の視点である。

ドラマの中で桜子が「兵隊になるということは、立派な服装を着て立派なことを言い、達彦さんがだんだん遠くなってしまう」と述懐する。もはや、達彦は市民でもなければ、”山長”の当主でもない、戦う兵士とならざるを得ないのである。

達彦は桜子に「君がピアノを弾き続けていてくれることが、どこにいても僕の支えになるんだよ」と言い残し出征していく。戦争が二人の間を、音楽をする環境を、遠ざけてしまう。キーボード奏者向谷実の近著「オンチは楽器がうまくなる」(草思社刊)に、父上が常に「音楽ができるってということは、最も平和なことなんだよ」(182頁)と子供の実氏に言い続けていたそうだ。

私たちは、現在のところ平和に音楽ができる環境にある。しかしながら、憲法第九条の改正も現実の政治課題になろうとしている。いつまでも音楽ができる環境“平和”を大切なものとしていかなければならないと、ドラマを見るたびに痛感している。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧